Near the village where I live, there is an age-old holm oak tree(quercus ilex) standing in an enticing clearing amid vineyards and woodlands. One summer evening, toward sunset, a mixed medley of people are standing around it under its huge arching boughs, which reach down almost to the ground creating a magnificent leafy chamber. At the center, near its trunk, there is a group of actors reciting passages from the Odyssey, accompanied by three musicians playing contemporary music. Later on, there will be wine and food. The sun is setting.
A moment of shared happiness. […]

What I would like to talk about is how such special moments come to be: moments when everyone is happy just because they feel that everyone around them is happy too, happy with themselves and happy with the world.

Ezio Manzini, Politics of the Everyday (Designing in Dark Times), Bloomsbury Visual Arts, 2019

特集ローカル文化と
「新しいラグジュアリー」

現代社会における〈ラグジュアリー〉という言葉には、時に社会的階層や貧富の格差、権威志向、排他的な世界観など、「ネガティブな印象」がついて回ります。
〈人文学〉、つまりアートや文学、哲学はビジネスの世界で一体何の役に立つのかと問われ、「時代遅れである」といわれてきた分野です。

本特集は、本年出版された書籍「新・ラグジュアリー 文化が生み出す経済 10の講義」に基づく内容で、同書は現在、世界各地で謂わば旧態的ビジネスの基準や価値観とは距離をおく、そして地方社会やローカル文化を起点とする新しいタイプのラグジュアリービジネスが新たに生まれつつあることを指摘しています。敬遠されていたラグジュアリーのマインドが大きく変化し、不要とされていたアート、人文学が価値創造の中心となる、つまり「文化」が生み出す経済です。

この提案は、疲弊し、飽和し、閉塞しつつある現代の、多くの人々の心に響くのではないかと思います。

ローカル文化、あるいはその創造に基盤をおいたビジネスの時代に入っている、ということです。
このテーマを紹介し、考えていくにあたり、本書を共同執筆された安西洋之氏と中野香織氏にお話を伺いました。

本特集が、現在の地方都市に生きる多くの方々の、何かしらの参考になれば幸いです。

聞き手の稚拙な質問に辛抱強くお付き合いくださいました安西氏と中野氏に改めまして深く御礼申し上げる次第です。

出版社: クロスメディア・パブリッシング(インプレス)
発売日: 2022/3/28
ISBN-10 : 4295406635
ISBN-13 : 978-4295406631

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安西洋之氏インタビューHIROYUKI ANZAI INTERVIEW

「新しいラグジュアリー」の時代へ- 意味のイノベーション/〈内面をみたすもの〉

中野 香織氏インタビューKAORI NAKANO INTERVIEW

Guest :Penguin Art Federation 石井 美加氏

地方社会と「新しいラグジュアリー」- 〈人間らしさ〉を肯定する非-合理的な情熱

文化、芸術が生み出すもの

当事業所Office Giri、およびStudio Savia(伊・代表Enrico Savia)は、より実践的な領域で社会に新たな価値を生み出す「文化」の創造を〈ソーシャルイノベーション〉の一形態として定義し、さまざまな「文化芸術活動」のサポートを相互協力のうえ、継続的に行なっております。

現在の指定支援団体は以下の通りとなります。
お問い合わせは当事業所まで

団体詳細

活動趣旨

イタリアの「ベルカント」の普及、および諸外国との文化交流を活動の趣旨とする
当協会は営利または投機的目的を持たず、あらゆる形態における音楽文化の普及のため、またイタリア内外において共通する関心事項への技術的充足に向けた「文化」的な目的、または「連帯」的な目的のため、活動するものとする

設立の目的

  1. 当協会は若手オペラ歌手、ピアニスト、音楽家を対象とした国際的ワークショップを通じ、オペラ作品の上演、室内外の声楽コンサート、レビューの制作を目的として設立するものである
  2. 当協会は世界中から集まった若き人々、また文化芸術領域のキャストやコラボレーターに向け、当協会のテリトリーにおいて情熱やプロフェッショナリズムに対し特権的空間を確保すると同時に、国際オーディションを通じ芸術的側面と技術的側面の観点で世界の声楽家や音楽家に広く門戸を開放するものである
  3. 当協会は学習と実践、声楽法を通し演劇技術、舞台美術、オペラ作品理解の研究を深め、イタリア、英国、フランス、ドイツ語における発声法、およびそれらの歴史を踏まえた旋律の形成を目的とした講習の開催、および各公演、舞台美術、討論会、マスタークラスを通じたプロモーションとその活用、新人アーティストの育成を主な活動とし、設立するものである

運営方針、基準

人道および連帯の目的を支援するための活動資金の調達を目的とした他協会や組織とのイベント協力はこれを積極的に行うものとする

  1. 所属声楽家

    テノール / Tenore
    マエストロサミュエーレ・シモンチーニ / M° Samuele Simoncini
    バス / Basso
    マエストロシモーネ・レボラ / M° Simone Rebola
    メゾソプラノ / Mezzosoprano
    マエストラパオラ・デル・ファンテ / M° Paola Del Fante
    マエストララウラ・ブリオーリ / M° Laura Brioli
    ソプラノ / Soprano
    マエストラ園田直美 / M° Naomi Sonoda
  2. 各国事務局、他

    日本 :
    Office Giri (オフィスジリ代表者阿部一朗)
    北海道釧路市文苑1丁目4番18号
    電話(代) 0154-65‒8180
    イタリア :
    Studio Savia (ストゥージオ・サヴィア代表者エンリコ・サヴィア)
    Via Pinerolo 52, Piossasco, Torino, Italy
    電話(代) (+39)3356 376 379
  3. 基本合意事項

    イタリアと日本の声楽家、アーティストによるプレゼンテーションコンサートの開催
    (2 Concerti di presentazione con artisti italiani e giapponesi
    アレーナ・ディ・ヴェローナの看板テノールであるマエストロ、サミュエーレ・シモンチーニ氏と、声楽家として長年のキャリアを有し、グレゴリオ聖歌にルーツをもつバスマエストロ、シモーネ・レボラ氏を中心に、アリアの共演が企画されています。
    日本の若手声楽家に対するマスタークラスの提供
    (Masterclass con giovani cantanti giapponesi sul belcanto italiano)
    アレーナ・ディ・ヴェローナのテノール、マエストロサミュエーレ・シモンチーニ、イタリア、リヴォルノのメゾソプラノマエストラ、ラウラ・ブリオーリ、両氏による日本の若手声楽家に向けたマスタークラスを開講。
    同時に、オンラインを活用したイタリアベルカント唱法に関するレッスンの実施が予定されています。
    イタリア作曲家による小オペラ作品の上演
    (Messa in scena di un’opera breve di un compositore italiano)
    イタリア作曲家の作品上演。現在ジャコモ・プッチーニの「ジャンニ・スキッキ」が企画されています。

News

2022/10/15
LUCA Musicale Associazione
所属メンバーによる、若手声楽家に向けたオンラインレッスン(有償)の提供
詳細は当事業所までお問い合わせください
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